便潜血検査
BLOOD_TEST便潜血検査とは
便潜血陰性でも病気のない証明にはなりません。
検診での便潜血検査を受けた方は多いと思います。便潜血検査は被検者への侵襲や痛みもない点では、非常に優れた検査です。一人でも多くの方に便潜血検査を受けてほしいと思いますが、便潜血検査が陰性であっても病気がない証明にはなりません。
検診の便潜血検査は検査を受けた方の約5~7%が陽性になるようにコントロールされています。今までの経験上、数値が高い5%位の方には病気がある確率が高い事が分かっており、この陽性になった方に大腸内視鏡検査を受けて頂き大腸癌による死亡率を下げることがこの検査の目的です。
もちろん検査自体の目的も簡便さも優れている検査であることは疑いの余地はありませんが、以下の2点は理解しておく必要があります。
①便潜血で陽性になった5%の方は即、医療機関を受診すべき
②陽性にならなかった95%の方が、ポリープなどの病気がないという訳ではない
陽性の方が精密検査を受けない事は論外です。
検査を受けない方の言い訳を聞くと、痔があるからという理由が最も多いですが、このような言い訳を述べる方に限って痔だけではなく大腸に病気がある方が多いです。陽性になった方が検査を受けないという事は健康であることを放棄したと言っても過言ではありません。受けない理由を探して時間を無駄にすることがないようにしてください。
便潜血検査は対策型検診と言ってある集団から病気がある可能性が高い方を選び出し、検査を受けて頂くことを目的にしている事は述べましたが、理解すべき点は”ある集団”からがんによる死亡率を減らすことが目的であって”あなた”ががんでない事を証明するものではないという事です。
特にがんの元である大腸ポリープは便潜血検査で引っかからない事も多いのが現実です。
小さなポリープの場合便に接触しない為、便潜血陽性にはならないですが、個人の健康を守る為には便潜血の結果に安心を依存するのはあまりにも危険です。
少なくても消化器内科、外科医師で便潜血を受けて安心している人はいません。自分の健康を守る為には40歳以上になったら大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。
もちろん医師であっても大腸がんから逃れられるものではなく、今まで沢山の方の大腸がんを見てきているため、私自身も40歳を超えてから2度検査を受けていますが、これで当分の間、大腸がんになる可能性がないという安心感は何にも代えがたいものです。
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0120-15-7140
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【診療時間】平日:9時~18時(休憩13時~15時)
土曜:9時~16時(休憩13時~14時)※休診:水・日・祝
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