院長ブログ
BLOG体調の悪い時にうどんは食べるな!
2024年07月22日消化糖質制限腸活
このタイトルはある知り合いの方から、このタイトルで書いてほしいとの要望があり、書かせていただいています。
一般的には夏バテやかぜのときの栄養補給はうどんやおかゆ、ソーメンだと思います。
これは長い間に培われた日本独自の風習ですが、この常識は医学的には間違っています。
調子悪い時に炭水化物中心に食事をすれば消化管に負担がかかり、ただでさえ万全ではない体にさらに負担をかけます。
しかも血糖値は乱高下するため、体を治すどころか体の治癒力を妨げているだけになります。
調子が悪い時は水分やミネラルだけ補給をして、むやみに食べない事をお勧めしますが、どうしても食べるなら
鍋やみそ汁をお勧めします。
鍋なら鶏肉やお豆腐、野菜中心なので消化管に負担は最小限ですみます。
以前にも書きましたが、うどんやおかゆは調子悪い時でも口当たりがよい為、何とか食べられる食材というだけで
食べられる≒調子が悪い時に食べるものという間違った認識になってしまっているだけで体に良い食材ではありません。
また、これから夏本番ですが夏バテでソーメンなどを多食すれば体調をくずし、さらに夏バテしやすくなりますので
ほどほどにすることが重要です。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。