院長ブログ
BLOGパンやパスタ、ご飯はお菓子と同じです。
2023年08月31日糖質制限
外来で患者さんに食事の説明する時に「もし知り合いが毎日お菓子を食べていたら心配になりませんか?でもあなたが毎日食べているパンやパスタ、白米も体にとってはお菓子と同じ価値しかないのですよ。」
というとびっくりする方が多いです。
もちろん反論する方も多いと思いますが、食べたものを消化する胃腸にとってはパンだろうがパスタだろうが、最終的にはブドウ糖として吸収されるので単なる糖質でしかないのです。
消化の現場においては原材料だけが問題であって、お菓子は体に悪くて、高級パンだから体に良いとか高級イタリアンで食べたパスタだから体に良いはずと言う商業的な理屈は通用しません。
原材料は変わらないのですから。
人は食べるときに食材(パンやパスタ、そばなど)で良い悪いを考えますが、消化管は原材料で判断するので、糖質かタンパク質か脂質であるかが重要なのです。
もちろん食材により消化時間が多少違うとか、もたれやすいなどの違いがあるにせよ、大量のお菓子を食べることが悪なら、ごはんやパンを毎日多く食べる事も悪にはなります。
もちろん、それを理解した上で、嗜好品として主食を食べることに関しては全く文句はありませんが、体は皆さんの様に判断してはいない事とはお伝えします。全ては自分の脳に騙されているだけなので。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。