院長ブログ
BLOG口当たりが良いものがヘルシーとは限らない
2023年08月13日
今年の夏も猛暑ですが、皆さんは体調は崩されてはいませんか?
夏に体調を崩して食欲不振に陥るケースは良くある事ではありますが、
そのほとんどはソーメンやうどんなどの口当たりの良い食事が多くなることに起因します。
ソーメンやうどんは口当たりが良く、夏バテの時でもスルスルと食べる事が出来るかもしれませんが、
これが体調不良の第一歩になります。
私の著書でも繰り返し述べていますが、麺類はヘルシーで消化が良いと言うのが常識ですが、医学的にみると真逆で胃腸での消化が難しく栄養価が低い食べ物になります。体調が優れないときに消化が悪い食べ物を繰り返し食べていれば、胃腸の調子は悪くなり、いわゆる夏バテの状況に陥ってしまいます。
その状況を改善するには脂(油を摂取する事をお勧めします。
猛暑の時に脂たっぷりの肉を食べるのは躊躇するかもしれませんが、脂は高温で調理しなければむしろ消化が良い食べ物です。脂を積極的に摂取すれば胃腸の調子は良くなり、自然と食欲良くも湧いてきて夏バテも解消されます。
昔の人は夏バテを解消する手段として土用の丑の日という習慣を生み出しました。暑い日にあえてウナギなどの脂が多い食材を摂取する事により胃腸の習慣を整える方法です。
江戸時代以前の人々は消化のメカニズムは分かっていなくても体調を良くする食習慣は知っていたのです。
夏バテで食欲のない方は鍋やしゃぶしゃぶなどで肉を積極的に摂取して体調を整えるのが良いかもしれません。ちなみに私は今の食習慣にしてから夏バテになったことは一度もありません。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。