院長ブログ
BLOG胃腸はミスはしない 脳が全ての元凶です。
2023年04月13日消化糖質制限
外来で胃もたれやゲップなどの症状で受診された患者さんの多くは胃潰瘍や胃がんなどの命に関わる病気ではなくいわゆる『機能性ディスペプシア』と呼ばれる状態です。
機能性ディスペプシアは胃の動きの不調の医学的な名称にになりますが、この機能性ディスペプシアを起こす原因は私自身は炭水化物の食べ過ぎが原因と考えています。
以前から書いていますが、炭水化物は胃での消化が非常に悪く、しかも胃のリミッターを超えて食べ過ぎてしまう食べ物なのです。
このため、本人的には暴飲暴食をしているつもりはなくても、消化処理する胃からしたら結果的に暴飲暴食となっているのです。これが炭水化物の恐ろしい特性になります。
これが毎日なら胃の機能不全に陥り機能性ディスペプシアとなっても当然です。
現代医学は炭水化物の負の面に気づいていないので、まるで患者さんの胃が悪いとしていますが、私からしたら食習慣が悪いために起こっている現象なのです。
胃腸を含む内臓は炭水化物を極力控え、タンパク質、脂質中心の食事をすればそうそう異常つまりミスは起こさない臓器です。ミスをしているのは指令塔である脳です。
本来食べなくても良いような炭水化物を大量に摂取させてしまい、結果的に体に不調を来す原因を作っているのは嗜好品にめっぽう弱い脳なのです。
これは会社で言ったら社長と現場で働く社員の関係と同じです。現場(つまり胃腸)は休まず働いているのに利益を追求するためにさらに仕事を増やすパワハラな社長(つまり脳)と変わりありません。
皆さんは脳のミスにより無駄な物を食べ過ぎているのにそれに早く気づかないと胃もたれどころか高血圧、糖尿病などの生活習慣病のオンパレードです。
脳の欲求通りに生きていたら長生きは出来ません。脳はミスをする上司と思っていた方が良いと思います。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。