院長ブログ
BLOG食事ハラスメントになっていませんか?
2023年03月24日医療全般消化糖質制限
私も54歳で昭和バリバリの価値観の中で育ったので、学校や家庭から『たくさん食べないと大きくなれないよ』『朝食を抜くと頭が働かないよ』『食事は野菜も残さず3食きちっと食べなさい』という食育を受けてきました。もちろん現在でもこの食育は受け継がれていますが、これは子供の栄養状態を考えていると言うより社会生活を行なう上での子供のしつけの部分が大きいと思います。
子供のうちは食べろと言われなくても一日何回でももりもり食べる食欲があるので、このような食育でも問題は少ないかもしれませんが、大人が他の大人に、1日3回食べなさいとか朝食食べないと元気でないよ!など注意する行為は私から見たら食事ハラスメント以外の何者でもありません。
小麦や米など人間にとって栄養価が低い食べ物を1日3回食べても、胃腸にとっては食べ過ぎで体にとって良い影響は期待できません。あなたの脳や企業や病院を喜ばすだけです。
もういい加減昭和メンタリティーから脱却して、人間にとって最適な栄養を最適なタイミングで食べる事に注目すべきです。そしてそれは人によって違うので、食べないのは良くないよ!などの役にも立たない忠告はやめるべきと思います。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。