ここでいう1グーとは一日に最低お腹を空かせて胃を『グ～』と言わせましょうと言う意味です。

胃がグーというのは食事を食べてもいいよと胃が主張しているサインとされますが、胃がグーと言わない段階で食べるのは胃腸に負担をかけるだけです。

私自身の常識ではお腹が空かなければ食べないかスープを飲むだけですが、外来を受診される方で胃もたれや食欲低下を訴える方の特徴は『時間が来たら食べる』とういうものです。そして話を聞いてさらにびっくりするのは『おなかが空いたらいけない』と思っていることです。

食べたものを消化するのは胃や腸（膵液、胆汁）の役割ですが、消化吸収は皆さんが考えてるほど簡単な作業ではありません。そのため食べたものの消化が終了するには約4．5時間はかかると言われています。私が問題提起している炭水化物にいたって8時間はかかる可能性もあります。

もし炭水化物を含む食事を『規則正しく』『お腹が空いていなくても食べる』行為は胃腸にとって『パワハラ』でしかありません。

胃腸が消化が完了するのは食べている食材の質や量によってことなりますので昼の12時になったら朝食で食べたものの消化が完了していると言うわけではありません。

規則正しく食べるという行為は社会生活によって出来た常識であり、人間の消化管にとっての常識ではありません。胃腸の調子が常にすぐれないとか空腹感がないと感じている方は食事の回数が多いか適切なときに食べていない可能性が高いです。胃がグーとなったら食べるという習慣を身につけるこををお勧めします。