院長ブログ
BLOG高額な医療を避けるために最低限の医療は受ける
2022年09月14日医療全般医療安全対策
情報過多の現在では医療は受けたくないとか薬による治療は大丈夫なのかと不安になっている方も多いと思います。
マスメディアやSNSやYouTubeでは医療の危険性や既得権益に対して声高に叫ぶものの、受けないデメリットまで言及しないためまるで医療が患者無視の巨大な利益集団のような印象を受けるケースもあります。 一方でSNSの情報を全て真に受け医療を受けることを無視して最終的にがんの末期になり多くの不安や時間、医療費がかかっている方もいるのは事実です。
医療でも他業界でもそうですが、最低限の利益がなければ運営は出来ないため、利益を全く無視することは出来ません。だからといって全てが患者さんを利益を無視して病院の利益中心で動いているわけではありません。
例えば昨今の大腸がんの多さを考えると40代、50歳代で大腸内視鏡検査を受ける事はもはや必須な状況となっています。医療を盲信する必要はありませんが、最低限の医療も受けなければ最終的にがんの告知をされるのはご本人になります。
私自身は30年の医療経験があり各ケース毎に医療を受けるメリットデメリットを判断しています。そして社会情勢も加味しながらライフプランの一環として医療を提供しています。そのためご本人にとって不要な医療はこちらからお断りする場合もあります。例えば80歳を過ぎた高齢な方が症状も無いのに安心感だけを得ようとして毎年内視鏡検査を受けるメリットはありません。むしろデメリットが大きい為お断りする場合もありますし、他の医療機関で処方された薬を処方希望された場合患者さんにメリットがないと判断した場合はお断りしています。
つまり医療を盲信する必要もありませんが、全く受けなのも危険なのです。当院ではその人にとって必要なら検査もしますし、必要が無ければ検査はしませんので、検査や治療を受けるのが不安な方はご相談頂ければ幸いです。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。