院長ブログ
BLOG便潜血陽性になったら大腸検査をしようと思っている方へ
2022年06月18日大腸がん大腸内視鏡検査
外来で患者さんに検査の説明をしていると、「便潜血は陽性にならない限り検査する必要は無いんですよね?」という質問が来ることが多いです。
私の答えはNOです。
決して内視鏡クリニックだからそう思っているわけではなく、もしあなたが胃カメラが必要と思っているのなら大腸内視鏡検査はその10倍は必要な検査だからです。
ピロリ菌感染が少なくなっている昨今は胃カメラの必要度は低下していますが、最新の現場では大腸がんは胃がんの10倍は多い印象です。昭和時代は胃がんは多かったですが、令和時代は胃がんより大腸がんをどう制するかが重要です。
しかし、大腸がんは適切な年齢の時に検査を受けることにより予防も出来ることも事実です。
毎年胃カメラを一生懸命受けても大腸検査をしないならその努力は報われません。
可能なら40歳代のうちに一回は大腸内視鏡検査を受けるべきです。私も当然受けています。
女性のがんの死因1位大腸がん、男性のがんの罹患率1位は大腸がんという現実から逃げることは出来ません。大腸内視鏡検査は必要ですが、後は医者選びだけです。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。