院長ブログ
BLOG内視鏡検査は初回検査の年齢が重要です。
2021年10月05日医療全般大腸内視鏡検査胃内視鏡検査
外来で受ける相談で多いのは 今後は毎年検査した方が良いですか? という内容です。
もちろん毎年検査をした方が良い人はそのように答えますが、重要なことは毎年検査を行うより初回検査の年齢の方になります。
例えば胃カメラなどは20代後半から30代のうちに一回は検査を受けるこををお勧めしています。例えば比較的若い年齢に検査を行った場合、もしピロリ菌に感染しているようなら若いうちに除菌をした方が効果が高いからです。結果、若いうちに除菌が成功した人はその後の検査の回数も減らすことが出来ます。ところが今まで検査を避けてきていて60代で初めて胃カメラを受けた方でピロリ菌が陽性の方は除菌が成功しても胃がんのリスクがどれだけ下がるかは不透明のため毎年検査が必要となります。
ここから分かる事は内視鏡検査の初回検査は早めに済ませた方が生涯で行う検査数も減らせるということです。毎年検査を受けることよりも初回検査の年齢に拘った方が医療費も抑制されるのでこのことも念頭に置いて検査を受けるとより費用対効果が高くなります。心配な方は外来でご相談ください。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。