院長ブログ
BLOG当たり前ですが食事の目的は栄養を取ることです。満腹感を得ることが目的になっていませんか?
2021年09月06日糖質制限
当院では普段の食事はなるべく米や小麦などの精製された穀物や糖質の摂取を控えて肉や魚、野菜海藻類の摂取を推奨しています。
もちろんこれにより胃痛や胃もたれ、逆流感が改善するからです。
ただ、外来で患者さんに上記の指導をすると拒否反応を見せる方も少なからずいます。
やはり米やパンやパスタは昔から食べており理屈なしで美味しいためそれらを減らす事への抵抗感があるようです。
確かに米や小麦は美味しいため体に悪いと思ってもやめられないという気持ちは分かります。30歳代までの私も小麦が大好きで週三回はラーメンを食べていましたから。
その時の自分は食事に求めていることは栄養を摂る事ではなく満腹感を得ることが目標だったと思います。
友人の医師から炭水化物制限を勧められた時もごはんや麺類をやめたときの空腹感がつらかった時期もあります。
その体験からして思うのは現代の食事は栄養を取ることより満腹感を得ることが目的に変わっている事が問題と考えます。食品を扱う企業も利益を得ることが目的なので満足感が高い炭水化物を売ることに躍起になっているのも理由の一つです
一時的な満腹感を続けることによりそれが長年続けば大きく健康を損なうことになります。
もし胃痛や下痢で悩んでいるようなら普段の食事を見直す良いチャンスです。
栄養を取る目的で食事を行い健康になるか、満腹感を得るために炭水化物を食べ続けて医療のお世話になり続けるか選択するは自分自身になります。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。