院長ブログ
BLOG当院のADR(腺腫発見率)は約60%前後です。
2021年03月26日大腸ポリープ大腸内視鏡検査
現在ホームページの改訂を予定しており今まで行った検査成績も掲載することも考慮しています。
最近、大腸内視鏡管理の精度管理が重要な指標として取り扱われるようになってきています。その指標として 腺腫発見率ADRというものがあります。
簡単にいうと大腸内視鏡検査をしたときに大腸癌になりうる腺腫をどれだけ発見できるかで内視鏡検査の精度管理が出来ているかを検証する方法です。
一般的にはこの数値が40%以上あれば検査精度が高いと言われていますが当院の数値はほぼ60%です。(月ごとにより多少の前後あり)
数値から考えると優秀だとは思いますが、これはあくまでも一つの指標でしかありません。
私自身としてはこの数値がどうのこうのよりも実際の検査でどれだけ丁寧に体に負担をかけず短時間に検査が出来るかの方が重要です。これは自分の行っている手技の言語化を通して若い医師の教育につなげたいという思いからです。自分一人が上手なら良いと思ったことは一度もありません。
なのでADRは日頃の検査がきちんと行われていれば勝手につい来る結果程度にしか思っていませんが、内視鏡検査医によってはこの数値を公表するのが良いクリニックの指標と主張している医師もいるので公表してみました。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。