院長ブログ
BLOG朝食はパンと決めている方へ 胃腸の不調はそれです。
2021年02月14日糖質制限
当院は胃腸科なので当然胃腸の不調を訴える方が多いのですが、その多くの方の原因は小麦といっても過言ではありません。
特に多いパターンは朝食にパンを食べている方です。
パンはグルテンと塩分を多く含むため消化には最悪な食べ物であるだけではなく血糖値も上げてしまいます。
血糖値が上がった後はインスリンというホルモンが分泌され血糖値が下がるのですがこの瞬間に眠気が生じてしまい作業効率や学習に支障が生じます。
ここからがさらに問題で血糖値の低下に伴い脳はもう一度血糖値を上げるような食材を欲するようになるので昼食は自然と小麦や米などの食事、つまりパスタやうどん、おにぎりなどを欲するようになります。こうなるとこれの繰り返しで夕食も炭水化物系の食事に勝手になってしまいます。
皆さんの思いと裏腹に炭水化物は胃での消化が異常に悪い食べ物なので毎食炭水化物の食事が続けば消化管は疲弊してしまいます。これが胃腸の不調の原因です。
ちなみに朝食にパンを食べようというスローガンを打ち出した人物はエジソンといわれていますが、彼は自分が発明したトースターを売りたいが為にこの戦略を思いつきました。
単なる発明者として優秀なだけで無く営業戦略も巧みであり私も同じ立場であれば自画自賛するところではありますが、医師の立場で患者さんの不調を改善する側から申し上げるとこの戦略は体にとって最悪の選択肢です。
経済を回すためには小麦は魅力的な食材ですが消化管や体にとっては最悪な食べ物です。もちろんそれを理解した上で食べるのは個人の自由ですが、決して体に良い食べ物で無いことだけはご理解ください。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。