院長ブログ
BLOG便潜血が陰性だから大腸検査を受けなくていいと思っていませんか?
2019年06月28日大腸がん大腸ポリープ大腸内視鏡検査
当院の外来でも¨便潜血陽性にならない限り大腸内視鏡検査は受けなくていいんですよね?¨という質問が良くあります。
当院での答えは… 便潜血は対策型検診なのである集団から大腸癌が疑わしい方を抽出して検査を受けて頂き大腸癌による死亡率を減らす検査です。そのある集団の中から助かる人も出てくるので検診としては意味はありますが、あなた自身が助かるかは分かりません。
となります。要は便潜血陽性の効果は集団を対象にしており個人ががんかどうかははっきり言ってどうでもいいのです。もちろん助かる人も多いのですが、進行大腸癌なのに便潜血が陰性の為検査を受けずに命を縮める方も多いのが現実です。
私は外科医なので便潜血陰性でその後がんが見つかり、便潜血の結果を信用しなければよかったと泣いている方を大勢見てきました。
繰り返しますが便潜血の結果は集団を退床した場合は信用できますが個人を対象とした場合信用できない検査です。
じゃあどうすればよいかと言えば40歳代で検査を受ける事です。遅くても50歳までに受けて頂ければ早期で発見できる可能性は高いと考えます。これ以外で大腸癌から個人を守る方法はありません。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。