院長ブログ
BLOGとある大学病院から感謝の言葉を頂きました。
2019年05月14日大腸ポリープ切除大腸内視鏡検査最新の内視鏡検査
先日、40代の患者さんの大腸内視鏡を施行したところ上行結腸の襞の間に側方発育型の腫瘍を認めました。3cm以上の腫瘍の為、当院では切除できずその方が通院中の大学病院の消化器内科を紹介させて頂きました。
その際、紹介先の先生から感謝の言葉を頂きました。
感謝された内容は…①上行結腸の側方発育型の腫瘍で結節を伴わないタイプだった為発見が難しいタイプなのに発見出来た事。 ②通常、腫瘍を認めたら生検つまり組織検査をする施設が多い中、敢えて次の施設での治療の邪魔にならないように生検せずに紹介したので紹介先での治療つまり内視鏡的粘膜下層剥離術ESDが行いやすい状況だった事 についてお褒めの言葉を頂きました。
私自身は内視鏡検査歴が豊富で治療内視鏡も当時の国立がんセンター中央病院とコラボして治療を行ってきた経緯もあり、自分の施設で治療が完結しない場合で紹介する場合、どのような形で紹介するのが紹介先にとってベストな形になるか十分に熟知しています。
今回のケースでは紹介先の治療がスムースに行くように敢えて組織検査を行わなかったことが評価されたようです。
患者さにとっては見えない部分の配慮の為、組織検査をあえて行わなかったことに関して感謝される事はないですが、当院では今までの経験を生かし、患者さんが意識しない部分での配慮も行っています。
このような隠れた部分でも患者さんにとってメリットになるように配慮をしていますので最新の専門施設で検査を受ける事がいかに重要かが分かる事例でした。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。