院長ブログ
BLOG便潜血の結果で安心は出来ません。
2019年02月07日大腸内視鏡検査無痛内視鏡
会社検診や市民検診で便潜血検査を受ける方は多いと思いますが、便潜血検査自体は便に血が混じっているかどうかを見ているだけで、病気がない事を証明している検査ではない事をご理解頂ければと思います。
勿論全ての方に大腸内視鏡検査を行う事が理想なのですが、大腸内視鏡検査はまだまだ特別な検査で胃カメラの様に全員に検診をするには処理能力が足りない為、便潜血を行い、陽性の方に大腸内視鏡検査を受けて頂くのが一般的ではあります。
ですが、便潜血さえ陰性なら大腸内視鏡検査を受けなくてよいかと言われればそれは全く違います。仮にポリープや大腸がんがあったとしても、例えば上行結腸に病気があった場合便潜血の検査には引っかからない可能性が高く、病気のできた場所により結果は大きく左右されるのです。
消化器の医師で便潜血検査を受けて安心している医師はいません。検診の結果に安心せず40歳代になったら自主的に大腸内視鏡検査を受けることが必要と考えます。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。