院長ブログ
BLOG便潜血陽性で検査を受けるか悩んでいる方へ
2018年10月30日大腸がん大腸内視鏡検査
10月は検診の時期で便潜血陽性を指摘された方もいると思います。便潜血陽性と言われたが、症状が無いので、今回は精密検査を見送ろうと思っている方はその考え自体が非常に危険なので便潜血に関して分かっていることをまとめます。
①便潜血陽性となる方は全受診者の中で5~7%になります。
②40歳代で便潜血陽性の方は精密検査(大腸内視鏡検査)をすると約30~40%の割合で大腸ポリープがみつかる
③病気があっても毎回便潜血が陽性になるわけではありません。一回便潜血が陽性なった方はもう一度便潜血を受けて陰性でも全く安心は出来ません。むしろ病気の発見を遅らせるだけなので一度でも便潜血が陽性の場合は精密検査を受けるしかありません。
便潜血陽性になる方は非常に限られており、尚且つ陽性の場合は病気が見つかる確率はかなり高いということ自覚する事が重要です。
病気が見つかるのが怖いという心理も分かりますが、悩んでいる間に手遅れになるかも知れません。一日でも早い大腸内視鏡検査をお勧めします。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。