院長ブログ
BLOG漫然と胃酸抑制薬を出すのは如何なものか?
2018年08月24日医療全般
患者さんの診療をしていると、胃もたれや逆流性食道炎と診断で長期間、胃酸を抑制するお薬を飲んでいる方がいます。
この薬は酷い逆流性食道炎や胃潰瘍なと急性期に処方すれば、効果は高いものの、長期間服用する事によるメリットは少ないと考えます。長期間胃酸を抑制する事による栄養吸収障害や鉄欠乏性貧血、胃内のアルカリ化による胃炎などを起こすからです。
急性期が過ぎたら粘膜保護剤や胃の運動改善薬などに変えて経過を見た方が患者さんのメリットになります。
もし、胃酸を抑える薬を何年も飲んでいる場合は主治医に相談すべきと考えます。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。