院長ブログ
BLOGノロウイルスには漢方が効く!
2017年12月22日漢方
この季節になりインフルエンザと共に流行するのはノロウイルスです。以前にも書きましたが、ノロウイルスは高度に人間社会に適応しており、現事実的にはどんな感染対策をしても周囲の人に感染する事を止めることは出来ません。この為、学校や老人施設、ホテルなどで集団感染してしまうのはやむを得ない部分がありますが、ノロウイルスに感染すると兎に角辛いのが特徴です。
私も感染した時は悪心嘔吐が強く身の置き所がないぐらい辛かった経験がありますので、この辛い症状をすぐにでも取りたいというのが本音です。
基本的にこのような症状に関しては点滴や吐き気止めを注射するのが一般的でしたが、最近は漢方が症状に効く事が分かってきました。
特に五苓散や桂枝人参湯を内服すると酷い胃腸炎でも症状が取れるケースがあります。漢方というと慢性疾患というイメージがありますが、これに関しては速効性があり、症状緩和に役立ってくれます。
ただ、胃腸炎の原因となっているウイルスが除去できるわけではないので、ノロウイルス感染が疑われる方は症状が取れたとしても学校や職場は休んだ方が無難です。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。