院長ブログ
BLOGがん検診は対策型と任意型で意味が違う
2016年11月28日検診
ネット時代になると、様々な情報が氾濫いる為、何が正しい情報かが分らなくなります。
医療ですと検診やワクチン接種に関しては百害あって一利なしのように書かれている場合もあるので受ける意味があるのか悩んでいる方も多いと思います。
医師の立場から言わせて頂ければ、検診を受ける意味はあります。
私も検診でがんが見つかり助かった方を大勢見てきましたので。
ただし、検診にも種類がありますので、受ける前に検診の種類を確認する必要はあります。
医療ですと検診やワクチン接種に関しては百害あって一利なしのように書かれている場合もあるので受ける意味があるのか悩んでいる方も多いと思います。
医師の立場から言わせて頂ければ、検診を受ける意味はあります。
私も検診でがんが見つかり助かった方を大勢見てきましたので。
ただし、検診にも種類がありますので、受ける前に検診の種類を確認する必要はあります。
対策型と任意型では目的が違う事を理解する
まず理解が必要なのは、検診には2種類あって、対策型と任意型です。
この2種類が目的が大きく違います。
①ある特定の地域、職場からがんの可能性のある人を抽出して、その集団の中からがんの死亡率を減らす事を目的にしているが対策型
②個人ががんを心配して検査を受ける場合は任意型
となります。
この2種類が目的が大きく違います。
①ある特定の地域、職場からがんの可能性のある人を抽出して、その集団の中からがんの死亡率を減らす事を目的にしているが対策型
②個人ががんを心配して検査を受ける場合は任意型
となります。
一般的な検診は対策型で、会社や地域などで誰でも一度は受けた事があると思います。
対策型はがんの可能性がある方を抽出するのが目的で、誰ががんであるかという事は問題ではないのです。
ちょっと難しい概念にはなりますが、集団の中でがんで死亡する人を減らす事が対策型検診の最終目標です。
対策型はがんの可能性がある方を抽出するのが目的で、誰ががんであるかという事は問題ではないのです。
ちょっと難しい概念にはなりますが、集団の中でがんで死亡する人を減らす事が対策型検診の最終目標です。
一方で個人として親や兄弟ががんなので心配して人間ドックを受ける場合は任意型検診になります。
これはその人個人のがんを発見するために行うもので、逆に対策型のように集団の中にがんの人が何人いたという事は問題ではありません。
これはその人個人のがんを発見するために行うもので、逆に対策型のように集団の中にがんの人が何人いたという事は問題ではありません。
検診の目的を知り、賢く利用するのが重要
以上の事を理解して検診を受けることをお勧めします。
地域の対策型検診で異常がなかったからと言っても、その人個人ががんでないという保証はありません。
心配な方は人間ドックなど任意型検診を受けた方がより安心だと言えます。
地域の対策型検診で異常がなかったからと言っても、その人個人ががんでないという保証はありません。
心配な方は人間ドックなど任意型検診を受けた方がより安心だと言えます。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。