激しい胃の痛みがあり、内視鏡検査を行った場合はアニサキスが胃の中にいれば鉗子を使って摘出する事ができます。摘出する事により痛みは速やかに消失します。
ただ、時間が経ちすぎて、アニサキスが胃から小腸に移動した場合は摘出する事は困難で、腸閉塞の症状となり更に辛くなります。
前日に寿司や刺身を食べて胃が痛い場合は直ぐに医療機関の受診してください。
いつもの胃痛とは違って激しく絞られるような痛みなので「これは普段ある胃痛とは違う!」と分ります。
一番多い原因としてはシメサバやイカの刺身が多い印象です。シメサバは酢でしめてあるとアニサキスが死んでしまうと思われていますが、酢ぐらいでは死なないようです。予防としては魚を加熱するか-20度で24時間保存するとアニサキスは死んでしまうようですが、そうなると刺身は美味しくなくなってしますので難しい問題です(^^;
最後の砦としては奥歯でよく噛む事、これでアニサキスは死んでしまいますので、どうしても当たりたくはないが、刺身を食べる場合は試してみてください。
院長ブログ
BLOGアニサキスにはご注意ください。
2017年01月30日胃内視鏡検査
生の魚は美味しいですし、栄養的にもお勧めできるのですが、当たる事もあるので注意が必要です。
特に当たったときに苦しむケースはアニサキスによるもので、転げまわる位に苦しむ事もあります。
特に当たったときに苦しむケースはアニサキスによるもので、転げまわる位に苦しむ事もあります。
アニサキスの痛みはすぐに分ります!
アニサキスはサバ、イカ、アジ、サーモンなどの内臓にいる寄生虫です。アニサキスは小魚に寄生して最終的にはクジラの体内に寄生します。人間の体内はクジラの様にアニサキスが寄生するには適していない環境なので、人がアニサキスを食べてしまっても1週間以内に死んでしまいますが、その間アニサキスも苦しいのか、胃や腸の壁に食い込んで暴れます。この時に激痛を起こすのです。
上の写真は胃の粘膜に食い込んだアニサキスです。
上の写真は胃の粘膜に食い込んだアニサキスです。
内視鏡的にアニサキスを摘出すれば痛みは速やかに無くなります!
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。