院長ブログ
BLOG女性の検診にフェリチンは必須!
2017年03月10日糖質制限
前回、女性の鉄不足に関して記事にしましたが、外来診察を行っていると女性の鉄不足は深刻です。
最近は隠れ貧血と言われ、時々TV番組でも紹介されていますが、まだまだ認知度は低いと考えますが、理由は隠れ貧血をチェックする場面がないのです。
最近は隠れ貧血と言われ、時々TV番組でも紹介されていますが、まだまだ認知度は低いと考えますが、理由は隠れ貧血をチェックする場面がないのです。
日本は貧血大国!血色素だけでなくフェリチンの測定を!
隠れ貧血をチェックするには採血しかありませんが、貧血一歩手前の隠れ貧血は、通常行う血色素(Hb)ではチェックできないのです。血色素が下がるというのはかなり重大な事態なので、そこまで酷くなる前に感度の高い検査で状態を把握する必要があります。
それがフェリチンなのです。
フェリチンは肝臓で蓄えられる鉄たんぱくの量になり、お金で言ったら銀行貯金のような存在です。
このフェリチンが少なくなると、鉄欠乏性貧血予備軍≒隠れ貧血となります。
隠れ貧血自体で命の危険はありませんが、倦怠感、片頭痛、うつ症状、生理中の腹痛などの症状がみられるようになります。
典型的なのは産後のうつと言われる症状で、出産時の出血で鉄が消費され、子供が生まれて喜ばしい瞬間なのにお母さんは貧血でそれどころではなくなり、やがてうつになるという事態です。
それがフェリチンなのです。
フェリチンは肝臓で蓄えられる鉄たんぱくの量になり、お金で言ったら銀行貯金のような存在です。
このフェリチンが少なくなると、鉄欠乏性貧血予備軍≒隠れ貧血となります。
隠れ貧血自体で命の危険はありませんが、倦怠感、片頭痛、うつ症状、生理中の腹痛などの症状がみられるようになります。
典型的なのは産後のうつと言われる症状で、出産時の出血で鉄が消費され、子供が生まれて喜ばしい瞬間なのにお母さんは貧血でそれどころではなくなり、やがてうつになるという事態です。
検診でフェリチンを測定する事は急務な課題です!
医療機関としては女性の患者さんが、だるさや片頭痛を訴えている場合は積極的にフェリチンを測定するべきと考えますが、保険の問題もあり測定してくれる機関は少ないです。
この問題を解決するには検診で積極的にフェリチン測定する事が必要と考えます。
また日本のフェリチンの正常域も異常に低く設定されている事も問題なので、ここを改善する事が求められます。
この問題を解決するには検診で積極的にフェリチン測定する事が必要と考えます。
また日本のフェリチンの正常域も異常に低く設定されている事も問題なので、ここを改善する事が求められます。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。