院長ブログ
BLOG血液検査でがんは分るか?
2017年04月18日大腸内視鏡検査検診胃内視鏡検査
一般の方から「血液検査でがんは分らないのか?」という質問をよく頂きます。
チェック項目としてある採血項目として腫瘍マーカーというものがあり、腫瘍が分泌する物質をチェックする方法です。CEA やAFPなどは有名で、検診でもチェックされる代表的な
腫瘍マーカーです。
チェック項目としてある採血項目として腫瘍マーカーというものがあり、腫瘍が分泌する物質をチェックする方法です。CEA やAFPなどは有名で、検診でもチェックされる代表的な
腫瘍マーカーです。
腫瘍マーカーでは消化器の早期がんは分りません!
患者さんとしては手っ取り早くがんの有無を調べたいと思い、腫瘍マーカーを検査しますが残念ながら消化器の早期がんは腫瘍マーカーではチェックできません。
もちろん腫瘍マーカーがきっかけになりがんが発見されることはあるのですが、腫瘍自体が大きくない限り異常値にはならないので、ほとんどが進行がんの状態で発見されます。
この為、腫瘍のサイズが非常に小さい早期がんは血液検査で発見されることは無いと考えた方が良いです。
もちろん腫瘍マーカーがきっかけになりがんが発見されることはあるのですが、腫瘍自体が大きくない限り異常値にはならないので、ほとんどが進行がんの状態で発見されます。
この為、腫瘍のサイズが非常に小さい早期がんは血液検査で発見されることは無いと考えた方が良いです。
胃や大腸の早期がんを発見するには内視鏡検査を行うしかありません!
唯一の例外として前立腺がんは早期の状態でもPSAという腫瘍マーカーでもチェックできますが、胃や大腸がんの早期発見は血液検査では難しいため、内視鏡検査を行うより他はありません。
私自身もお金を出してまで腫瘍マーカーの検査を行ったことはありません。無駄だからです。
腫瘍マーカー自体が意味がないとは言いませんが、進行がんの状態で分かっても予後は改善されません。
やはり早期がん発見には内視鏡検査が必須と言えるでしょう。
私自身もお金を出してまで腫瘍マーカーの検査を行ったことはありません。無駄だからです。
腫瘍マーカー自体が意味がないとは言いませんが、進行がんの状態で分かっても予後は改善されません。
やはり早期がん発見には内視鏡検査が必須と言えるでしょう。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。