このブログでは内視鏡診断をサポートする技術やメソッドを紹介しています。
今回はAIMについて書きます。
内視鏡診断の補助として青い色素（インジゴカルミン）を散布して病変を発見する試みは長年行われてきました。原理は胃粘膜の赤色に対して反対色である青い色素を撒くことにより病変を見やすくする方法でコントラスト法と言います。

最新バージョンは青い色素に低濃度の酢酸を混入して散布する方法です。

もちろんこのコントラスト法でも病変は描出しやすくなるのですが、最近はさらに青い色素に酢酸を混入する方法が試みられています。
AIMはacetic acid-indigo carmine mixture ;の略語で日本語では酢酸インジゴカルミン混合撒布法と言われます。酢酸は簡単に言うと酢になりますが、お店に売られている酢の3分の１の濃度の酢酸を散布するとがんは元の色のままですが、正常組織は一時的に白色に変化します。