院長ブログ
BLOG大腸ポリープの組織検査は意味はあるのか?
2017年08月17日大腸ポリープ大腸内視鏡検査
クリニックで大腸内視鏡検査でポリープが見つかった場合幾つかの対処方法があると思いますが、2度手間が無いように患者さんにとってはその場で切除する事が理想だと思います。
但し、その場で切除できない理由があったり、その施設がポリープ切除に対応できない場合、本来、観察だけで終わるべきなのにわざわざ組織検査を行う内視鏡医もいます。
但し、その場で切除できない理由があったり、その施設がポリープ切除に対応できない場合、本来、観察だけで終わるべきなのにわざわざ組織検査を行う内視鏡医もいます。
ポリープの組織検査は百害あって一利なし!
大腸ポリープは腺腫、もしくは鋸歯状ポリープと考えられた場合、その場でとならないなら、観察だけで終わるべきなのに診断の為という理由で組織検査をすることは患者さんの時間と治療の選択肢を奪いかねなのでするべきではありません。
特に自分の施設で処置できない為、大きな病院に送る時に診断がついていないとまずいと思い、組織検査をすることは絶対に避けてほしいと思います。
なぜなら、組織検査をすることによりそこの組織が瘢痕化してしまい、紹介先での治療が困難になるケースがあるからです。
本来なら内視鏡手術で済むべき話が、初回の検査時に組織検査をしたことにより、その後の切除が出来なくなり手術になってしまったら大変です。
大腸のポリープは腺腫であれば悪性であろうとなかろうと切除が第一原則です。
悪性ではなから切除しないという事はないのです。(いずれがんに移行するので)にも関わらず、無駄に組織検査を行う事は、その後に行う治療の妨害行為でしかありません。
この事を理解もせずに内視鏡検査を行っている医師が多すぎです!
病気があればなんでも組織検査を行うというのは素人の考えです。
一歩先を読んだ対応が出来なければ本当のプロとは言えません。
特に自分の施設で処置できない為、大きな病院に送る時に診断がついていないとまずいと思い、組織検査をすることは絶対に避けてほしいと思います。
なぜなら、組織検査をすることによりそこの組織が瘢痕化してしまい、紹介先での治療が困難になるケースがあるからです。
本来なら内視鏡手術で済むべき話が、初回の検査時に組織検査をしたことにより、その後の切除が出来なくなり手術になってしまったら大変です。
大腸のポリープは腺腫であれば悪性であろうとなかろうと切除が第一原則です。
悪性ではなから切除しないという事はないのです。(いずれがんに移行するので)にも関わらず、無駄に組織検査を行う事は、その後に行う治療の妨害行為でしかありません。
この事を理解もせずに内視鏡検査を行っている医師が多すぎです!
病気があればなんでも組織検査を行うというのは素人の考えです。
一歩先を読んだ対応が出来なければ本当のプロとは言えません。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。