院長ブログ
BLOG大腸ポリープの見逃し率について
2017年07月25日大腸ポリープ大腸内視鏡検査
大腸内視鏡はもはや大腸癌を撲滅するためにも必須の検査ですが、一回の検査で100%の観察が出来るかと言えば、現時点では難しいです。
大腸には襞が多くどうしても死角となる部位が出てきてしまうからです。
大腸には襞が多くどうしても死角となる部位が出てきてしまうからです。
ポリープの見逃し率は15%
あるデータによると一回の検査でポリープを見逃す確率は15%とも言われています。
もちろんこれを限りなく0にすべきなのですが、現在のスコープの性能からすると、どんな達人が検査をしてもこれを解消することは出来ません。
もちろんこれを限りなく0にすべきなのですが、現在のスコープの性能からすると、どんな達人が検査をしてもこれを解消することは出来ません。
スコープのレンズの視野角は最大170度
今のスコープの視野角ですが旧モデルで140度でしたが、新しいスコープで170度まで向上しました。
ただ、170度と言っても最大視野角であって、最小視野角は未だに140度程度なので、どうしても見えない部分が生じます。
ただ、170度と言っても最大視野角であって、最小視野角は未だに140度程度なので、どうしても見えない部分が生じます。
これは物理的にどうしようもない事で、視野角の外にあるポリープはどうしても見逃してしまいます。
これを予防するためにスコープのアングルを駆使したり、何度か入れ出しを繰り返し、見逃しがないか確認しますが、限界はあります。
理想は視野角が180度を超えてくれれば可能かと思いますが、それは難しいと思います。
視野角の問題を解消するためにスコープの先端のレンズを1個だけでなく3個装着したメーカーもありますが、現時点では実用的なレベルには到達していません。
この為、大腸内視鏡は1回のだけでなく、何回か受けて頂く方が見逃しが少なく安全であると考えます。
私も何回か受けていますので、心配な方は数回受けて頂く事をお勧めします。
理想は視野角が180度を超えてくれれば可能かと思いますが、それは難しいと思います。
視野角の問題を解消するためにスコープの先端のレンズを1個だけでなく3個装着したメーカーもありますが、現時点では実用的なレベルには到達していません。
この為、大腸内視鏡は1回のだけでなく、何回か受けて頂く方が見逃しが少なく安全であると考えます。
私も何回か受けていますので、心配な方は数回受けて頂く事をお勧めします。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。