院長ブログ
BLOG潰瘍性大腸炎の理想な食事療法は?
2017年07月31日クリニックのこと大腸内視鏡検査糖質制限
潰瘍性大腸炎は今や17万人が罹患している疾患で、特効薬がなく薬の治療も根本治療はなく対症療法つまり症状がひどくならないようにするが中心です。薬でコントロールできれば日常生活も大きくは損なわれないですが、薬を飲むことも負担となり、出来れば食事でコントロール出来ればそれに越したことはありません。
一般的に言われている食事療法は正しいのか?
潰瘍性大腸炎の食事療法は一般的にはアルコールや刺激物、肉や油などを避けるというのが一般的です。
これは潰瘍性大腸炎の発症率が日本人より欧米人が10倍にも達する事から、欧米≒肉食と考えるとそうとも言えそうですが…
欧米人≒肉食という発想で良いのか?
食事療法というと欧米は肉食、日本人は米食と言われますが、このようなステレオタイプな見方は間違っているのでは?と思います。
欧米人は江戸時代の日本より確かに肉を食べますが、パンやパスタ、ジャガイモなど穀物由来の食べ物も結構多いです。
ですので欧米人≒肉食≒悪という見方はどうなのでしょうか?
新しい時代の食事療法を考えていくべき!
私自身の考えを言うと人間の消化管は明らかに肉食よりなので、肉食がそれほど悪いとは考えていません。むしろ穀物や砂糖などの食事の方が人類には合っていないと考えます。
ここで全てを書くことは出来ませんが、人類の食事の歴史、医学論文から考察すると避けなければならないものは、穀物、特にグルテンを含んでいる小麦、トランス脂肪酸、砂糖(清涼飲料水)と思っています。
もちろんこれは一般的な意見ではありませんし、これで上手くいくかどうかは分かりませんが、この意見に興味がある方は当院でこの栄養指導をしていきます。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。