院長ブログ
BLOG便潜血陽性を放置するのは自殺行為です。
2017年08月07日大腸内視鏡検査最新の内視鏡検査
会社検診や市民検診で便潜血陽性を指摘された方もいると思います。
私自身は40歳以上になったら大腸内視鏡検査を受けて頂くことがベストと考えますが、全ての国民に大腸検査を受けて頂くのは現時点では不可能なので、手軽に受けられる便潜血検査は必要です。
便潜血の陽性率は約5%の方です!
便潜血検査を受けた人のうち、陽性になる確率はだいたい5%です。
この5%の方のうち、大腸ポリープ、大腸がんを含め何らかの異常がある人は40%ともいわれています。
もちろん陰性の方でも大腸がんはあるので、安心は出来ませんが、陽性の方が「たぶん痔だろうな?」と根拠のない理論で大腸検査を受けない事はもっての外です。
次に便潜血を受けるのはおそらく1年後か2年後でしょうから、もし病気があった場合、最悪の場合、治療を受けるタイミングを逸してしまいます。
本来、簡単な治療で治るはずの病気で命を落とすというのはあまりにも勿体なすぎます!
大腸検査は私自身も受けていますが、それほど怖いものではありません。
但し、検査自体が問題ではなく、検査を行う医師の技量の問題はあるので、信頼できる医師を見つけて早く検査を行うという事が非常に重要です。
私の知り合いで日本を代表する循環器の先生は身内で便潜血陽性の人が出ると、すぐに私に連絡してくれます。一流の人でもこれだけの事はしているので、便潜血陽性の方が、検査もしないで安心することが無いようにお願いします。
この記事を書いた人
福島 正嗣理事長
福島 正嗣理事長
聖マリアンナ医科大学卒業。東京女子医大消化器病センター、東京都保険医療公社多摩南部地域病院など多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡検査、内視鏡手術を担当。港北ハートクリニック内視鏡センター内視鏡センター長として勤務後、2017年みらい胃大腸内視鏡クリニック開院。
2020年医療法人社団正令会理事長に就任。